新聞記者、辞めました。

新聞記者、辞めました。

新聞記者、辞めました。でもなんやかんや新聞やメディアが好き。社会のいろんなこと考えていたいゆとりの戯れ言。

私が新聞記者を辞めるまで。

初めて睡眠導入剤が処方された話<#11>

睡眠薬を飲んでいることは、わたしは全然恥ずかしいことではないと思う。 だけど、だけどさ。 ▼ 新聞記者1年目の6月末、過呼吸になり会社を早退した。 人事部から診断書を提出するように求められたため、土日を含めた4連休明けの朝、初めて心療内科を訪れた…

記者失格なことを見抜かれていた話<#10>

2023年2月8日の朝。朝刊の社会面を流し見していた目が止まった。 保育所で乳児死亡 遺族「うつぶせ、窒息」警視庁捜査 東京・世田谷 mainichi.jp 私は「ああ、まただ」と思った。 14年前のいくつかの映像が思い出される。高校から帰宅すると、母はおらず、代…

デスクに戦力外通告された話<#9>

勤務中にデスクからの電話で過呼吸になり、自分が担当している警察署に救急車を呼ぶという、前代未聞(自称)の失敗をやらかした。 yutori-zaregoto.hatenablog.com yutori-zaregoto.hatenablog.com 夜討ち朝駆け(あんまりしてなかったけど)、毎朝毎晩の署…

運転中に過呼吸になって救急車で運ばれた話:後編<#8>

前編<#7>のお話 地方新聞記者1年目、最もタフと言われる警察班ことサツ担に配属。 毎朝毎晩のサツ回りの疲れ、副署長ほか警察関係者からの心無い言葉や態度、デスクからの叱責や社内の人間関係諸々で心が疲弊していた。 そのストレスがピークに達した6…

運転中に過呼吸になって救急車で運ばれた話:前編<#7>

ゆとり・ポンコツ・ヘタレな新聞記者1年目の阿鼻叫喚な日記を、数回にわたって書いてきました。 4月の入社から配属、5月のサツ回りでのハプニング。 「数年前の今頃は、こんなことしてたんだ~」と未熟な自分に思いを馳せながら、実際の時期に合わせて投稿し…

サツ担の先輩の無慈悲な言葉に心折れた話<#6>

新聞社の内部って、人狼ゲームだよね。 誰を信じたら良いのかマジでわからなかった。 「年が近いから」「同じ大学出身だから」っていう共通点に乗せられて、こちらが勝手に信頼して背中を見せようもんなら、すぐさま人狼の餌食にされる。 「相談に乗るよ?」…

「あなたは警部さんにいつもまたがっている記者ね」と言われて死ぬほど腹立った話<#5>

2018年春、当時の財務事務次官がテレビ朝日の女性記者にせまったセクハラ事件。 週刊誌への告発をきっかけに、連日ワイドショーでも取り上げられた。 その後、メディアで働く女性記者たちが自らの体験を語る連載特集をしたり、本が出版されたりもした。 その…

「部長にお酌求められて嫌だった」ってデスクに相談したら「それはお前が間違っている」と怒られた話<#4>

私が新聞記者時代につけていた日記に、頻繁に登場する言葉が2つある。 1、「自分のことを話すな。弱みを握られるから。」(出典不明) 2、「敵は味方のフリをする」(出典:TBS系ドラマ「小さな巨人」より) 今回は、1つ目の座右の銘が生まれたきっかけと…

ペーパーなのに山道走ってブレーキ効かなくなって死を覚悟した話<#3>

新聞社に入社して間もなく1カ月。 初めての休日出番で、しかも強面のキャップと2人だし肩の力は入ったまま。 そのうえあろうことか命の危険まで感じた1日。 え、世間ではゴールデンウイークらしいぞ。は? ……神様。私、前世で何か悪いことしましたか……? 運…

デスクに「俺は上司に人格否定されて育てられたんだ」と言われた話<#2>

新聞社に入社して2週間。 新人研修を終えて、社会部の警察担当に配属になった。 やっと記者としての一歩を歩み始めるのかと思いきや、ペーパードライバーだった私は、数日間運転の練習を命ぜられる。 そのとき、隣の助手席に座って運転練習に付き添ってくれ…

新入社員懇親会でのスピーチを社長に全否定された話<#1>

新聞社に入社して1週間。 たぶん、この日が初めて、記者になって初めて、泣きながら家路についた日。 ついこの間まで春休みで、社会人の自覚もない、もちろん新聞記者になったという自覚もない状態の私とって、心に唯一持てる自信といえば「大学で学んできた…